一般社団法人 エンドオブライフ・ケア協会(東京都)

2022年4月12日(火)
社会に語り掛ける非営利組織。

エンドオブライフ・ケア協会は、人間が死を目前としたような究極の状態においても幸せを実感できるかを社会に問い掛けてきた団体です。例えば「自分はもう誰にも必要とされていない」と苦しむ人がいたとして、私自身はその人の苦しみを解決できないまでも、少なくともその人にとって「分かってくれる人」になるということを通して、互いに支え合い心穏やかに生き抜くことができます。そのためにも日ごろの人間としての社会の中での生き方、あり方を、大人も子供もともに学び続けていく、そうしたことを実践してきました。設立から7年。特にこの4月の時期は毎年、大掛かりな設立○周年シンポジウムを開催し、自分たちのこの1年間の活動を通して積み上げてきた思いや考えを多くの人にオープンに披露しながら、皆からもアイディアをもらい、それをまた次の1年の活動の活力につなげていくということをしております。有料ですが誰でも参加でき、最近はzoomを使って数百名の参加者を得ており、時間は3時間半という長丁場。団体の本気度が伝わってきます。

このエンドオブライフ・ケア協会のシンポジウムを、多くの非営利組織の皆様におかれましても次の2つの観点から参考にしていただくと面白いものと考えます。

1) 営利企業はその営利を株主に配当し、それが投資を呼び込み、経済循環が生まれ、経済成長を通して社会を発展させるという考え方です。しかしそれだけでは人々のWell-being(幸せ)は実現されません。だからこそ私たちは「非営利」にこだわり、資本主義や国家が主導するような権威主義あるいはグローバリズムなどだけでは語れない、「人が人として活き活きと生きていくための社会」の構築を、それぞれの分野を足場として目指そうとしているものと思います。その時、営利企業における「経済成長」に対抗する概念としての、非営利組織として目指す社会が持つであろうキーワードのヒントを、究極のWell-beingを追求しているエンドオブライフ・ケア協会のシンポジウムから、掴めるかもしれません。

2) 非営利組織としての社会的な役割は、現場での社会課題の実際の解決はもちろんのこと、それと同じぐらい大事な話しとして、人間が営む社会に対する自分たちの思いや考えを、なるべく整理して分かりやすく世の中に発信するということであると思います。エンドオブライフ・ケア協会のように、毎年1回、ルーチンとして自分たち主催のシンポジウムやイベントを開催し、思いのたけを語り、そして世間の意見を聞かせてもらう、こうしたことに意識して取り組んでみませんか。そうすることで活動に軸ができ、組織が活き活きとしてくるものと思います。小規模な形からでも、まずは出来るところから。 (こうした取り組みを意識的に行っている非営利組織は意外と少ないのかもしれません。)

今年のエンドオブライフ・ケア協会の設立7周年シンポジウムは、4月16日(土)13:00~16:30、zoomにて開催されます。参加して、参考にされてみてはいかがでしょう。

詳しくはこちらのシンポジウム・サイトからご覧ください。

一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会ホームページは、こちらです。


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