任意団体 「つばさ会」子ども食堂(福島県)

2022年11月8日(火)
草の根の活動が地域の心をつかむ。

「つばさ会」さんは、福島県郡山市で2017年から活動を開始しました。地域でも問題となっている「こどもの貧困」に何かできることはないかと、ボランティア仲間が集まって、とにかくやってみようと始めたのが「つばさ会」子ども食堂です。ひとり親家庭の親子、働きながら子育て中の親子、さらには一人暮らしの高齢者に至るまで、毎週1回、子どもへは無料で(大人へは300円で)夕食を提供し、その活動が口コミで拡がりました。最初は仲の良い個人どうしが集まって、何もないところで始めた草の根の活動ではありましたが、今では郡山市内の2か所で、毎週約90名の方々へ夕食を提供するという規模にまで大きくなってまいりました。もちろん利用者に限らず、この活動を支援してくださる地域の会社さんやライオンズクラブ、あるいは個人の方々もだんだん増えてきております。それだけこの活動が、地域に受け入れられ、地域の人たちの心をつかみ、そして地域にはそれだけのニーズがあり、経済的にも、心身の両面からも(人との交流や栄養バランスなどからも)地域の人たちから喜ばれているということだと思います。

そしてこの11月には、「つばさ会」代表の遠藤洋子さんが郡山市内で開催される市民の集いで、1,000人規模と予想される聴衆を前に、「つばさ会」の活動へ込めた思いや活動の様子の発表講演を行うこととなりました。テレビでも著名な早稲田大学名誉教授(生物学者)の池田清彦氏も登壇する講演会です。

また「つばさ会」では、活動開始後5周年となった今、将来へ向けて引続きより多くの市民が郡山のこどもたちの成長に関心をもって、長期に渡ってこどもたちの成長を応援していける仕組みの足場を固めようと、「つばさ会」子ども食堂の賛助会員制度を立ち上げ、郡山市内を中心にその会員を募集し始めたところです。「つばさ会」運営の次の世代へのスムーズなバトンタッチも視野に入れた試みです。

草の根の小さな任意団体ではありましたが、本当に地域の役に立つ活動を丁寧に根気よく続けていくことで、5年に渡りその活動が継続できたばかりか、さらにはその規模と活動内容を少しずつレベルアップさせてきました。無我夢中であった開始当初には想像できなかった形に、団体が成長してきているということかと思います。そして賛助会員制度を立ち上げることで今後へ向けた布石も打っていく。任意団体といえど、活動がしっかりしていれば長期に渡り確実に地域に貢献できるということだと思います。

「つばさ会」を紹介した郡山市のサイトです。


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