自然の恵み
2025年9月24日(水)
私事となり恐縮ですが、我が家の小さな庭には小さな柿の木が1本生えております。ここ数年、ようやく実がなるようになり、一般に言われるように我が家の柿も豊作と不作を1年ごとに繰り返しながら実を成しております。なぜ隔年か、そこには豊作で疲弊した木の体力を回復させるために翌年は不作になる、あるいは種子を食べる害虫が不作の年に減ることになるので翌年の豊作時に種子を食べつくされることがなくなるなど、面白い「自然」の知恵が複数隠されているようです。
今年は豊作の年。この9月に赤々とした実をたくさんつけました。甘くておいしく、たくさん取って食べました。そしてうれしくて、早速ご近所へも配って回りました。木にはまだまだ実が残っております。中にはこちらが収穫する前に(食べてくれよと言わんばかりに)自ら地面に落ちる実もあります。
普段スーパーで買うものはなかなかご近所へ分けようという話しにはならないのですが、「自然」から収穫したものはうれしくてご近所とも分けずにはおれない、不思議とそんな気持ちになるものです。「経済」で得たものは自分が食べること、生活することで効用の限界に至りますが、「自然」から得たものは、「皆で分け合う」などといったような新たな意味がさらに乗っかるということを身をもって感じました。
柿の木が自ら豊作と不作を繰り返す知恵といい、その収穫が人間の社会形成を促す作用といい、それは同時に柿の木にとっては甘い実を成すことで人間という大敵に伐採されないという防衛手段にもなりますが、「自然の恵み」の奥の深さには圧倒されるものがあります。
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